遙かなる海上の道

20051007-24

遙かなる海上の道
遙か昔、フィリピンの方角から黒潮に乗って北上する人々、マリアナ諸島から小笠原諸島を経て北上する人々、そして日本の本土から南を目指し南下する人々。
時代は違えど、そんな人々が交差する海上の十字路の上に八丈島があったらしく、それは日本人がどこから来たのかを探る重要な手がかりなのかもしれない。

本文の中にも出てくる八丈島の倉輪遺跡、世界の考古学会では「ハチジョウジマは知らないけど、クラワは知っている」そうだ。
世界的に有名な遺跡らしい倉輪遺跡だが、現在は立ち入る事すら出来ずに放置状態。
そんな倉輪遺跡を島おこしの一つにと考えている人もいるようだ。
私も、整備され、公開されるのなら是非見てみたいぞ!

泡盛の考古学

20051006-23

泡盛の考古学
全般は泡盛の歴史と広がったルートなどなのだが、八丈島で「南蛮焼き」、「南蛮ガメ」と呼ばれるカメで、かつて重要な水ガメとして使われていたものが、沖縄県那覇市壺屋で焼かれたものである事が判明していて、いったどのような経緯で八丈島に入ってきたのだろうかっという話と、八丈島の島酒は九州圏の薩摩焼酎が源流という話が掲載され、実に興味深く読む事が出来る。

東京都・豆南諸島まるごと探検

20050929-24

東京都・豆南諸島まるごと探検
八丈島・中之郷の波太郎丸船長「山下和秀」著による、八丈島よりも南にある、ほとんど知られていない豆南諸島の素晴らしさを詰め込んだ一冊。
漁師ならではといえる、八丈島近海でとれる魚の食べ方や解説も面白い。
そしてなによりも、ベヨネーズ列岩、須美寿島、鳥島を越えての孀婦岩(そうふいわ)までのクルーズ記は読んでいるだけでワクワクものなのだ。

るにんせん

20050928-26-thumb

るにんせん
八丈島にゆかりのある團伊玖磨氏の息子である、團紀彦氏による時代小説。
流人達を島に送る船には「流人船」と漢字で書かれているが、八丈島に重版罪人を乗せる船だけ「るにんせん」とひらがなで書くならわしあり、それがこの小説のタイトルになっている。
内容は270年におよぶ八丈島流罪史で、唯一本土まで辿り着いた佐原の喜三郎が、江戸で賭場の罪を犯し、捕まって八丈島に流されて、抜け船を行う話なのだが、近藤富三が重要な役割で登場したりと、当時の八丈島に住んでいた人達の姿が生き生きと描かれている。
できれば「抜け船の場」など、海が見える場所で、潮風に当たりつつ読みたい本である。
映画「るにん」の原作本。

あやしい探検隊北へ

20050917-22

あやしい探検隊北へ
椎名誠さんの本で八丈島が紹介されている文献は多数あるのだが、これは椎名誠さんが初めて八丈島にやってきた話が24ページにわたって書かれている。
しかし、この本が最初に出版されたのが1984年。もう20年以上前の話であった。
(私がこの文庫本を買ったのも10年以上立っているが、今読んでも面白いぞ!)

茄子の樹

20050916-24

茄子の樹(八丈島の豊かな自然と歴史と民俗を歩く)
昭和42年から4年間、八丈高校に赴任されていた伊川公司著による、八丈島の自然や民俗について事細かに詳しく書かれている一冊。
なんども読み返してはいるものの、気になる事があったらさっと開きたい一冊でもある。

表題の「茄子の樹」とは、八丈島は温暖な島で、茄子が12月になっても実り、時には年を越して三年越しの木になり、敗走の果てに辿り着いた源為朝がそれを見て驚いた所から取ったとの事。
文中にもあるのだが、3年越しというのは大げさでも、12月くらいまで実は今でもなっているらしいのだ。